ChatGPTやClaudeなどのAIは、企画やアイデアをゼロから考える時間を減らすのに便利です。
ただし、AIに「良い企画を1つ考えて」と丸投げするよりも、まず多くの案を出してもらい、人が選び、さらにAIで深掘りする方が実用的です。
AIが大量に案を出す
↓
人が良い案を選ぶ
↓
AIで深掘り
↓
比較・改善
↓
人が最終判断
↓
企画完成
このページでは、AIを使ったアイデア出しから企画の具体化までを、仕事ですぐ試せる形で説明します。
AIをアイデア出しに使うメリット
人だけで企画を考えていると、どうしても過去の経験や知識の範囲にアイデアが偏ることがあります。
AIを使えば、短時間で多くの案を出し、その中から使えそうなものを選べます。
- 大量の案を短時間で出す
- 違う視点から考える
- 既存案を改善する
- ターゲット別に案を変える
- 企画の弱点を探す
- タイトルやネーミングを考える
- 企画書の形へ整理する
AIは「最終的な正解を決める人」ではなく、「大量のたたき台を短時間で作る相手」と考えると使いやすくなります。
まずは大量に案を出してもらう
最初から1つの完璧なアイデアを求める必要はありません。
まず10〜30個ほど案を出してもらいましょう。
あなたは企画担当者です。
AI初心者向けの
コンテンツ企画を20個考えてください。
対象:
AIをほとんど使ったことがない人
条件:
・実際に試せる
・難しい専門知識は不要
・似た内容は重複させない
出力:
タイトル / 内容 / 想定読者
最初から完璧な案を求めるより、多くの候補から良いものを見つける方が進めやすくなります。
「普通の案」から抜け出す
AIに普通に依頼すると、無難で似たようなアイデアが並ぶことがあります。
その場合は、視点を変える条件を追加します。
先ほどの20案とは違う方向性で、
さらに20案考えてください。
今回は次の視点を入れてください。
・意外性がある
・SNSで話題にしやすい
・実際に検証できる
・他社があまりやっていない
・低予算でも試せる
同じテーマでも条件を変えると、新しい方向の案を出しやすくなります。
視点を変えてアイデアを出す
1つのテーマを複数の立場から考えさせる方法もあります。
「AI学習サービス」の企画を考えてください。
次の5つの視点から、
それぞれ5案ずつ出してください。
1. AI初心者
2. 会社員
3. 経営者
4. フリーランス
5. 学生
出力:
対象 / 課題 / 企画案 / メリット
ターゲットを変えるだけでも、必要とされる企画は大きく変わります。
良い案を選んで深掘りする
候補が出たら、人が良さそうな案を選びます。
その後、その1案をAIに詳しくしてもらいます。
この案を深掘りしてください。
企画:
[選んだ企画]
整理する項目:
・誰向けか
・どんな課題を解決するか
・具体的な内容
・利用するメリット
・必要なもの
・実行手順
・リスク
・改善案
20案
↓
3案選ぶ
↓
それぞれ深掘り
↓
比較
↓
1案を選ぶ
AIに1案だけ出させて決めるより、「大量に出す → 人が絞る → AIで深掘り」の方が企画の質を上げやすくなります。
アイデアを比較する
複数の案で迷ったら、同じ基準で比較します。
次の3つの企画案を比較してください。
比較項目:
・実現しやすさ
・必要コスト
・必要な時間
・対象者の広さ
・差別化
・収益化の方法
・リスク
企画A:
[内容]
企画B:
[内容]
企画C:
[内容]
まず比較表を作り、
その後それぞれの特徴を説明してください。
AIに最終決定まで任せるのではなく、比較材料を整理するために使います。
既存の企画を改善する
すでに企画がある場合は、新しく作らせる必要はありません。
既存案の弱い部分を見つけてもらいます。
次の企画をレビューしてください。
企画:
[企画内容]
確認すること:
・分かりにくい部分
・弱い部分
・実行時のリスク
・ターゲットとのズレ
・差別化できていない部分
・改善できること
まだ企画を書き直さず、
最初に問題点だけ出してください。
最初から修正させず、問題点だけを出させると、自分でも確認しながら改善できます。
反対意見を出してもらう
自分では良いと思っている企画でも、別の視点から見ると問題がある場合があります。
この企画に反対する立場から、
問題点を10個出してください。
観点:
・顧客
・コスト
・運用
・競合
・リスク
・実現可能性
企画:
[内容]
AIを「賛成してくれる相手」だけではなく、「反対意見を出す相手」として使う方法です。
今考えている企画を1つ選び、AIへ「この企画が失敗するとしたら原因は何?」と聞いてみましょう。
失敗する理由を先に考える
企画を実行する前に、失敗する可能性を整理するのも有効です。
この企画を実行したものの、
6か月後に失敗したと仮定してください。
失敗した原因として考えられるものを
15個出してください。
企画:
[内容]
その後、
各リスクへの対策も考えてください。
成功する方法だけを考えるより、事前にリスクを発見しやすくなります。
顧客の立場から考える
企画者の視点だけではなく、実際に使う人の立場から考えます。
次のサービスについて、
想定ユーザーの立場で考えてください。
サービス:
[内容]
ユーザー:
[対象者]
次を整理してください。
・利用前に感じる悩み
・利用するきっかけ
・申し込む前の不安
・利用して期待すること
・途中で離脱する理由
・友人へおすすめする理由
ユーザーが何を考えるかを整理すると、企画やサービス設計を改善しやすくなります。
「誰の何を解決するか」を整理する
企画が分かりにくいときは、次の3つまで単純化してみましょう。
誰の
↓
どんな問題を
↓
どう解決するか
次の企画を、
「誰の」
「どんな問題を」
「どう解決するか」
の3つに整理してください。
企画:
[内容]
この3つが明確になるだけでも企画を説明しやすくなります。
SNS企画を考える
AIはSNSコンテンツの企画出しにも使えます。
あなたはSNS企画担当者です。
AI初心者向けのX投稿企画を
30個考えてください。
目的:
AIに興味を持ってもらう
条件:
・宣伝だけにしない
・実践的
・保存したくなる内容
・意見が生まれるテーマも含める
・同じ内容を重複させない
出力:
企画タイトル / 投稿内容 / 狙い
大量の企画候補を作り、良いものだけ実際の投稿へ発展させます。
記事企画を考える
あなたはWebメディアの編集者です。
テーマ:
生成AI
対象:
AI初心者
記事企画を30個考えてください。
次のカテゴリーに分けてください。
・入門
・仕事
・開発
・画像
・動画
・ツール
・実践
出力:
記事タイトル / 検索する人の悩み / 記事で答えること
単なるタイトル案ではなく、「読者が何を知りたいのか」まで出してもらうと企画を作りやすくなります。
新規事業のアイデアを出す
新規事業を考える場合も、まず大量の仮説を作る用途にAIを使えます。
あなたは新規事業の企画担当者です。
テーマ:
AIを使った中小企業向けサービス
条件:
・少人数で開始できる
・初期費用を抑えられる
・実際の業務課題を解決する
・継続課金につなげられる可能性がある
20案考えてください。
出力:
サービス名
対象顧客
課題
提供する価値
収益モデル
最初に検証すること
ここで出た案は、あくまで仮説です。市場・顧客・競合などを実際に調査して検証する必要があります。
AIが「需要がある」「市場が成長している」と答えても、それだけで事実とは判断できません。事業判断に使う市場規模、競合、料金などは実際の情報源を確認しましょう。
ネーミングを考える
商品名・サービス名・企画タイトルなどの候補作りにもAIを使えます。
AI学習サービスの名前を
30案考えてください。
コンセプト:
AIを知るだけでなく、
使って、作って、公開できる場所
条件:
・短い
・覚えやすい
・読みやすい
・既存サービスをそのまま真似しない
出力:
名前 / 読み方 / 名前の意味
候補が出たら、実際に利用する前に商標やドメイン、既存サービス名なども確認します。
企画タイトルを改善する
次の企画タイトルを改善してください。
元のタイトル:
[タイトル]
対象:
[対象者]
内容:
[企画内容]
20案作ってください。
方向性:
・内容が伝わる
・短い
・興味を持てる
・煽りすぎない
本文を作り直さなくても、タイトルだけ何十案も比較できます。
企画を具体的な実行手順へ変える
アイデアが決まったら、「どう実行するか」まで分解します。
次の企画を実行するための
作業を分解してください。
企画:
[内容]
出力:
・準備
・最初にやること
・必要な作業
・必要な人やツール
・確認事項
・公開前チェック
・公開後に確認すること
アイデア
↓
企画
↓
作業へ分解
↓
実行
↓
検証
↓
改善
アイデアを出すだけで終わらず、実際の行動まで落とし込むことが重要です。
企画書のたたき台を作る
企画が整理できたら、AIに企画書の下書きを作ってもらえます。
以下の内容から、
企画書のたたき台を作ってください。
構成:
1. 背景
2. 現在の課題
3. 企画概要
4. 対象者
5. 提供価値
6. 実施方法
7. 必要なもの
8. スケジュール
9. リスク
10. 成功を判断する指標
企画内容:
[ここに内容]
この下書きを人が確認し、実際の数字や情報を追加して完成させます。
AIに「もっと良くする質問」をさせる
企画に何が足りないか分からない場合は、AI側から質問してもらえます。
この企画をもっと具体的にしたいです。
企画:
[内容]
企画を完成させるために
不足している情報を私に質問してください。
一度に全部質問せず、
重要なものから順番に質問してください。
AIとの会話を通して、企画そのものを整理する方法です。
最初から正解を求めない
企画やアイデアには、1つの正解があるとは限りません。
そのためAIの1回目の回答だけで決める必要はありません。
案を出す
↓
違う方向でも出す
↓
選ぶ
↓
深掘り
↓
反対意見を出す
↓
改善
↓
実行
↓
結果を見る
AIを何度も使いながら案を変化させていく方が、実際の仕事では使いやすくなります。
企画・アイデア出しの基本テンプレート
何から始めればいいか分からない場合は、このテンプレートを使ってみましょう。
あなたは企画担当者です。
テーマ:
[企画したいテーマ]
対象:
[誰向けか]
目的:
[何を実現したいか]
条件:
・[条件1]
・[条件2]
・[条件3]
まず20案出してください。
出力:
企画名
概要
対象者
メリット
実現方法
まだ1つに決めず、
方向性の違う案を幅広く出してください。
今考えたいテーマを1つ決め、上のテンプレートで20案出してみましょう。その中から3案だけ選び、それぞれをAIに深掘りさせてみてください。
AI企画術の基本
AIを使った企画では、次の流れを覚えておけば十分です。
大量に案を出す
↓
人が選ぶ
↓
AIで深掘り
↓
比較する
↓
反対意見を出す
↓
改善する
↓
実行手順へ変える
↓
人が判断する
AIはアイデアを出す速度を上げられますが、どの案を実行するかを決めるのは人です。
AI仕事術の次へ
ここまでで、AIを仕事で使うための基本となる4つを学びました。
AI仕事術の基本
↓
メール・文章作成
↓
情報収集・要約
↓
企画・アイデア出し
次は、AIを使うだけでなく、Webサイトやアプリなどを実際に作るための開発入門へ進みます。