Veoとは?
Veoは、Google DeepMindが開発する動画生成AIモデルです。テキストや画像から音声付きの動画を生成でき、開発者向けのGemini API・Vertex AI、クリエイター向けのGoogle Flow、一般ユーザー向けのGemini アプリなど、複数の経路で提供されています。現行の中心モデルはVeo 3.1で、旧世代のVeo 3(veo-3.0-generate-001など)は非推奨(deprecated)として扱われています。
Veoでできること
Veoはテキストプロンプトからの動画生成に加え、画像を起点とした動画化、最初と最後のフレームを指定した動画生成、参照画像を使ったキャラクターやスタイルの一貫性維持、動画の延長生成など、映像制作を意識した機能を備えています。生成される動画には効果音・環境音・セリフなどの音声もあわせて含めることができます。
主要モデル・主要機能
- Veo 3.1(Standard):最も高品質な出力。720p/1080p/4Kに対応
- Veo 3.1 Fast:Standardよりも高速・低コストな生成。720p/1080p/4Kに対応
- Veo 3.1 Lite:軽量版。720p/1080pに対応(4Kは非対応)
- Veo 3・Veo 3 Fast:旧世代モデルで、現在は非推奨(deprecated)表記
動画の長さは4秒・6秒・8秒から選択でき、1080pや4K、参照画像を使う場合は8秒固定となります。アスペクト比は16:9(横)または9:16(縦)に対応しています。
日本語で使える?
Gemini アプリおよびGoogle Flowの画面(UI)は日本語で利用でき、Googleの公式ヘルプセンターにも日本語版のサポート記事が用意されています。一方、Gemini APIの公式ドキュメントでは「英語(EN)のプロンプトは十分にサポートされているが、他言語での評価は行われていない」と明記されており、日本語プロンプトを使った場合の出力品質は英語と同等であるとは保証されていません。開発者向けのAPIドキュメントやコンソールは基本的に英語中心です。
Veoの料金
Veoの料金体系は利用経路によって異なります。Gemini API経由では、生成した動画の秒数に応じた従量課金制です(すべて米ドル建て、音声込みの価格)。
各プラン
- Veo 3.1 Standard:720p/1080pが1秒あたり0.40ドル、4Kが1秒あたり0.60ドル
- Veo 3.1 Fast:720pが1秒あたり0.10ドル、1080pが0.12ドル、4Kが0.30ドル
- Veo 3.1 Lite:720pが1秒あたり0.05ドル、1080pが0.08ドル(4K非対応)
Gemini APIには動画生成専用の無料枠は用意されていません。Vertex AI(Google Cloud)経由の企業向け価格は別体系となる場合があるため、Google Cloudの公式価格ページで確認してください。
消費者向けのGemini アプリでは、無料プラン(0円)の機能一覧に動画生成は含まれていません。Google AI Plus(月額725円)以上の有料プランに動画生成とGoogle Flow用クレジット(Plus 200、Pro 1,000、Ultra 10,000〜25,000)が含まれます。Google AI Proは月額2,900円、Google AI Ultraは月額14,500円または32,000円です(2026年10月1日、Google公式のプランページで確認)。プランごとに利用できるVeoのモデルや生成回数は変更されることがあるため、契約前に公式ページで確認してください。Flow単体でのAIクレジット追加購入は、日本では現時点で提供されていません(2026年9月30日確認)。
Veoの使い方
- Gemini API・Vertex AI・Google AI Studio・Gemini アプリ・Flowのいずれかの利用経路を選ぶ
- 開発者の場合はGoogle AI StudioまたはGoogle Cloudコンソールでプロジェクトを作成し、APIキーを取得する
- テキストプロンプト、または起点となる画像・参照画像を用意する
- 動画の長さ(4/6/8秒)、解像度(720p/1080p/4K)、アスペクト比(16:9または9:16)を指定する
- APIを呼び出す、またはGemini アプリ/Flowの画面から生成を実行する
- 生成された動画(SynthID透かし入り)を確認し、必要に応じて延長やフレーム指定で調整する
Veoの活用例
- SNS向けの短尺動画やプロモーション映像の制作
- 広告・マーケティング映像のプロトタイプ作成
- アプリやサービスへの動画生成機能の組み込み(Gemini API/Vertex AI経由)
- 映像制作におけるプリビジュアライゼーション(絵コンテ代わりの試作映像)
- 音声付き動画コンテンツの制作
Veoのメリット
- 映像と音声(効果音・環境音・セリフ)を同時に生成できる
- Standard・Fast・Liteと用途に応じてモデルを選択でき、品質とコストのバランスを調整しやすい
- Python・JavaScript・Go・Java・REST APIなど主要な開発言語のSDKが揃っている
- Google Cloud(Vertex AI)や他のGoogle製品と組み合わせた開発がしやすい
- SynthIDによる電子透かしなど、AI生成物の識別に向けた仕組みが標準で組み込まれている
Veoの注意点
- API・Vertex AI経由の料金は秒単位の従量課金で、4KやStandardモードを多用すると1本あたりのコストが高くなりやすい
- Gemini アプリの無料プランには動画生成が含まれず、有料プラン(Google AI Plus以上)が前提となる
- Veo 3.1の各モデルIDは現時点で「preview」表記であり、Googleの生成AIプレビュー製品向け利用規約の対象となる可能性がある。商用利用の可否や条件は自社の利用形態(Preview/GA、消費者向け/開発者向け)によって異なるため、利用前に最新の利用規約を必ず確認することが推奨される
- 短尺のセリフなど自然な発話同期は、Google自身が「発展途上の領域」としている
- プロンプト評価は英語が中心とされ、日本語プロンプトでの出力品質は保証されていない
どんな人におすすめ?
動画生成APIを自社サービスやプロダクトに組み込みたい開発者・エンジニア、Google Cloud(Vertex AI)を既に利用している企業の映像制作チーム、音声付きの短尺動画をGemini アプリやFlowで手軽に作りたいクリエイターに向いています。一方、無料で動画生成を継続的に使いたいユーザーや、予算を月額固定費として厳密に管理したいチームには、従量課金・クレジット制が中心のVeoは合いにくい可能性があります。
FAQ
Q. Veoは無料で使えますか?
A. Gemini アプリの無料プランの機能一覧に動画生成は含まれていません。Google AI Plus以上の有料プラン、またはGemini API/Vertex AIの従量課金での利用が必要です。
Q. Veoで生成した動画は商用利用できますか?
A. Vertex AI(GA提供)経由の生成物については、Googleの利用規約上、生成物(Generated Output)は顧客データとして扱われ、Googleは所有権を主張しないとされています。ただし、Veo 3.1の各モデルは現時点で「preview」表記であり、Googleの生成AIプレビュー製品向け利用規約が適用される可能性があるため、商用・本番利用の可否は最新の利用規約を確認する必要があります。
Q. 日本語のプロンプトでも動画は作れますか?
A. 日本語プロンプトの入力自体は可能ですが、公式ドキュメントでは英語プロンプトを推奨しており、日本語プロンプトでの出力品質は英語と同等であるとは保証されていません。
Q. Veo 3とVeo 3.1の違いは何ですか?
A. Veo 3(veo-3.0-generate-001など)は旧世代モデルで、現在は非推奨(deprecated)とされています。Veo 3.1は後継モデルで、参照画像によるスタイル一貫性や動画延長など、より細かい演出コントロール機能が追加されています。
