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動画生成 AI 向けのカメラワーク・モーションプロンプトを作る

カメラワークとモーションの語彙を 7 要素のテンプレートにまとめ、動画生成 AI 4 サービス向けに書き分ける。生成結果は保証しないので、比較して直す手順まで含む。

初級 約60分 最終検証 ChatGPT Kling Runway Sora Veo

この教材で作るもの

「被写体 / 動作 / カメラワーク / 画角 / 光 / 尺 / 禁止事項」の 7 要素で書いた自分のプロンプト 3 本と、サービス別に整えた版。同じプロンプトで 2 サービスの出力を比べたチェックシート。

動作確認環境: Sora / Veo / Runway / Kling の Web UI(2026年10月時点) / API キー不要

前提条件

  • 動画生成 AI のどれか 2 つのアカウント(Sora / Veo / Runway / Kling。無料枠や試用でよい)
  • 参照用の静止画 1 枚(自分で撮ったもの、または権利の明確なもの)
  • Web の見本: ドリーイン / パン / オービットを先に見ておく

実装手順

  1. 作りたい 5 秒を決める

    「何が、どう動いて、カメラはどう見るか」を一言で決めます。例:コーヒーカップから湯気が立つ。カメラはゆっくり寄る。 最初はカメラワーク 1 つだけにします。

    確認: 一言で言えた

  2. 語彙を確かめる

    カメラワークの語彙シートで、使う語を 1 つ選びます。Web の見本(ドリーイン / パン / オービット)は動きのイメージを確かめるための再現で、動画生成 AI に渡すのは語彙のほうです。

    コード例camerawork-vocabulary.txt
    dolly in        カメラが被写体へ前進する(Web の見本: ドリーイン)
    dolly out       カメラが被写体から後退する
    pan left/right  カメラが左右に首を振る(Web の見本: パン)
    tilt up/down    カメラが上下に首を振る
    tracking shot   被写体と並走する
    crane up/down   カメラが上下に移動する
    orbit           被写体のまわりを回る(Web の見本: オービット)
    handheld        手持ちの揺れ
    static          固定
    
    モーションの語彙
    slow motion / real time / time-lapse / rack focus(ピント送り)/ zoom in(レンズのズーム。dolly とは別物)

    確認: dolly / pan / orbit のどれかを選んだ

  3. 7 要素で設計する

    テンプレートを埋めて、日本語の設計と英語のプロンプトを作ります。禁止事項(文字・ロゴ・急なカット)を忘れずに。

    AI に渡すプロンプト7 要素テンプレート(日本語で設計する)chatgpt
    次の 7 要素で動画生成 AI 向けのプロンプトを作ります。まず日本語で埋め、最後に英語版も出してください。生成結果を保証する表現(「必ず」「完璧に」)は使わないでください。
    
    1. 被写体: <誰 / 何>
    2. 動作: <被写体がしていること>
    3. カメラワーク: <dolly in / dolly out / pan left / pan right / tilt up / tilt down / tracking / crane up / orbit / handheld / static のどれか 1 つ>
    4. 画角と構図: <wide / medium / close-up、位置>
    5. 光と時間帯: <golden hour / overcast / neon night など>
    6. 尺とテンポ: <5 秒 / 10 秒、slow motion / real time / time-lapse>
    7. 禁止事項: <入れたくないもの。文字・ロゴ・急なカット など>
    
    出力:
    - 日本語の設計(箇条書き)
    - 英語のプロンプト 1 段落(カメラワークは必ず 1 つだけ、順番は 被写体 → 動作 → カメラ → 画角 → 光 → 尺 → 禁止)

    確認: 7 要素が全部埋まった英語プロンプトが 1 本できた

  4. サービス別に整える

    同じ設計を、使う 2 サービスの書き方に合わせて整えます。Sora は短文、Veo は「The camera …」、Runway / Kling は画像 + 動きの指示です。

    AI に渡すプロンプトSora 向けに整えるsora
    A <被写体> <動作>. Slow <カメラワーク: dolly in / pan left / orbit> around the subject. <画角: medium shot>, <光: soft golden hour light>. <尺: 5 seconds>, real time, smooth and steady. No text, no logos, no sudden cuts.
    
    < > を自分の設計で置き換えてください。Sora では 1 文を短く切り、カメラワークを 1 つに絞ると意図が通りやすい傾向があります(結果は保証されません。出力を見て 1 要素ずつ直します)。

    確認: 2 サービス分のプロンプトができた

  5. 生成して比べる

    各サービスで 3 回ずつ生成し、チェックシートに「意図どおりか」を書きます。生成は確率的なので、1 回の結果で判断しません。

    コード例compare-sheet.md
    # 比較チェックシート
    
    | 要素 | 設計 | サービス A | サービス B | 次に直す |
    |---|---|---|---|---|
    | 被写体 | | ○/△/× | ○/△/× | |
    | 動作 | | | | |
    | カメラワーク | | | | |
    | 画角・構図 | | | | |
    | 光・時間帯 | | | | |
    | 尺・テンポ | | | | |
    | 禁止事項 | | | | |
    
    - 1 回に直すのは 1 要素だけ
    - 生成は確率的。同じプロンプトでも結果は変わる(3 回生成して傾向を見る)

    確認: チェックシートが 2 サービス分埋まった

  6. 1 要素ずつ直す

    ずれた要素を 1 つだけ直して再生成します。カメラワークがずれたら、語彙を替える → 静止から動かす → 尺を短くする、の順で試します。

    AI に渡すプロンプト出力を比べて直すclaude
    同じ設計から作った 2 サービスの出力について、次の表を埋めてください(私が観察した事実を渡します)。
    
    観察: <ここに貼る:A サービスの出力で起きたこと / B サービスの出力で起きたこと>
    
    表の列: 要素(被写体 / 動作 / カメラワーク / 画角 / 光 / 尺 / 禁止事項)、意図どおりか(○ △ ×)、ずれの内容、次に直す 1 か所。
    
    直すのは 1 回につき 1 要素だけにし、カメラワークがずれた場合は「別の語彙に替える」「静止させてから動かす」「尺を短くする」の順で試す案を出してください。

    確認: 直した 1 要素で改善が見えた(または別案に切り替えた)

  7. 自分のテンプレートとして保存する

    うまくいった設計と英語プロンプトを 3 本、サービス別の差分と一緒に保存します。次回はここから始めます。

    確認: 3 本のプロンプトと差分メモが残った

テスト・検証

チェックはこのブラウザにだけ保存されます。

検証項目
済項目やり方期待結果
英語プロンプトを読む dolly / pan / orbit などの語が 1 つだけ入っている
プロンプト末尾を確認 No text, no logos などが書かれている
チェックシートを確認 同じ 7 要素の行が 2 列分埋まっている
修正前後のプロンプトを比べる 差分が 1 要素
参照画像の出所を確認 自分で撮った、または利用条件が明確

安全性・秘密情報

  • 生成結果は確率的で、どのサービスも意図どおりの動きを保証しない。「必ず」「完璧に」と書かないし、期待もしない
  • 実在の人物・ブランド・著作物を指示や参照画像に使わない。顔が写る画像は本人の同意があるものだけ
  • 生成した動画を公開するときは、サービスの利用規約(商用利用・クレジット表記)を確認する
  • API キーは不要。各サービスの Web UI を使う

「<ここに貼る:…>」の形で書かれた値は、環境変数など公開されない場所に置きます。コード・リポジトリ・このページには入れません。

公開手順

  1. SNS や LP に使う前に、サービスの商用利用条件を確認する
  2. 動画には AI 生成である旨を書く(媒体の方針に従う)

よくあるエラー

カメラが動かず静止画のようになる

原因: カメラワークの語が入っていない、または弱い("slightly" など)

対処: 動詞で明示する("The camera slowly dollies in")。Runway / Kling は動きの強度を上げる

カメラが指示と違う動きをする

原因: 複数のカメラワークを同時に書いている、または zoom と dolly を混同している

対処: カメラワークを 1 つに絞る。寄りたいなら dolly in(カメラが前進)、画角を変えたいなら zoom in と書き分ける

被写体が途中で別物になる

原因: 尺が長い、または被写体の説明が曖昧

対処: 5 秒に短くし、被写体の特徴(色・形)を 2 つ足す。画像から動画にする

画面に文字やロゴが出る

原因: 禁止事項が無い

対処: 末尾に No text, no logos, no watermarks を入れる

同じプロンプトなのに毎回違う

原因: 生成は確率的

対処: 3 回生成して傾向で判断する。seed を固定できるサービスでは固定する

AIへの実装指示書

この教材の手順・プロンプト・検証・安全性を 1 枚にまとめた Markdown です。コピーして Claude Code や Codex に渡します。

# 実装指示: 動画生成 AI 向けのカメラワーク・モーションプロンプトを作る
このファイルの指示に従って実装してください。分からない点は実装前に質問してください。

## 概要
- 教材: https://omochix.com/learn/practice/video-camerawork-prompts/
- 難易度: 初級 / 所要 約60分
- 対応AI: ChatGPT / Kling / Runway / Sora / Veo
- 最終検証日: 2026-10-21

## 作るもの
「被写体 / 動作 / カメラワーク / 画角 / 光 / 尺 / 禁止事項」の 7 要素で書いた自分のプロンプト 3 本と、サービス別に整えた版。同じプロンプトで 2 サービスの出力を比べたチェックシート。

## 前提条件
- 動画生成 AI のどれか 2 つのアカウント(Sora / Veo / Runway / Kling。無料枠や試用でよい)
- 参照用の静止画 1 枚(自分で撮ったもの、または権利の明確なもの)
- Web の見本: ドリーイン / パン / オービットを先に見ておく

## 動作確認環境
- Sora / Veo / Runway / Kling の Web UI(2026年10月時点)
- API キー不要

## 実装手順

### STEP 1: 作りたい 5 秒を決める
「何が、どう動いて、カメラはどう見るか」を一言で決めます。例:コーヒーカップから湯気が立つ。カメラはゆっくり寄る。 最初はカメラワーク 1 つだけにします。

- 確認: 一言で言えた

### STEP 2: 語彙を確かめる
カメラワークの語彙シートで、使う語を 1 つ選びます。Web の見本(ドリーイン / パン / オービット)は動きのイメージを確かめるための再現で、動画生成 AI に渡すのは語彙のほうです。

コード例(camerawork-vocabulary.txt):
```text
dolly in        カメラが被写体へ前進する(Web の見本: ドリーイン)
dolly out       カメラが被写体から後退する
pan left/right  カメラが左右に首を振る(Web の見本: パン)
tilt up/down    カメラが上下に首を振る
tracking shot   被写体と並走する
crane up/down   カメラが上下に移動する
orbit           被写体のまわりを回る(Web の見本: オービット)
handheld        手持ちの揺れ
static          固定

モーションの語彙
slow motion / real time / time-lapse / rack focus(ピント送り)/ zoom in(レンズのズーム。dolly とは別物)
```

- 確認: dolly / pan / orbit のどれかを選んだ

### STEP 3: 7 要素で設計する
テンプレートを埋めて、日本語の設計と英語のプロンプトを作ります。禁止事項(文字・ロゴ・急なカット)を忘れずに。

AI に渡すプロンプト(7 要素テンプレート(日本語で設計する)):
```text
次の 7 要素で動画生成 AI 向けのプロンプトを作ります。まず日本語で埋め、最後に英語版も出してください。生成結果を保証する表現(「必ず」「完璧に」)は使わないでください。

1. 被写体: <誰 / 何>
2. 動作: <被写体がしていること>
3. カメラワーク: <dolly in / dolly out / pan left / pan right / tilt up / tilt down / tracking / crane up / orbit / handheld / static のどれか 1 つ>
4. 画角と構図: <wide / medium / close-up、位置>
5. 光と時間帯: <golden hour / overcast / neon night など>
6. 尺とテンポ: <5 秒 / 10 秒、slow motion / real time / time-lapse>
7. 禁止事項: <入れたくないもの。文字・ロゴ・急なカット など>

出力:
- 日本語の設計(箇条書き)
- 英語のプロンプト 1 段落(カメラワークは必ず 1 つだけ、順番は 被写体 → 動作 → カメラ → 画角 → 光 → 尺 → 禁止)
```

- 確認: 7 要素が全部埋まった英語プロンプトが 1 本できた

### STEP 4: サービス別に整える
同じ設計を、使う 2 サービスの書き方に合わせて整えます。Sora は短文、Veo は「The camera …」、Runway / Kling は画像 + 動きの指示です。

AI に渡すプロンプト(Sora 向けに整える):
```text
A <被写体> <動作>. Slow <カメラワーク: dolly in / pan left / orbit> around the subject. <画角: medium shot>, <光: soft golden hour light>. <尺: 5 seconds>, real time, smooth and steady. No text, no logos, no sudden cuts.

< > を自分の設計で置き換えてください。Sora では 1 文を短く切り、カメラワークを 1 つに絞ると意図が通りやすい傾向があります(結果は保証されません。出力を見て 1 要素ずつ直します)。
```

- 確認: 2 サービス分のプロンプトができた

### STEP 5: 生成して比べる
各サービスで 3 回ずつ生成し、チェックシートに「意図どおりか」を書きます。生成は確率的なので、1 回の結果で判断しません。

コード例(compare-sheet.md):
```markdown
# 比較チェックシート

| 要素 | 設計 | サービス A | サービス B | 次に直す |
|---|---|---|---|---|
| 被写体 | | ○/△/× | ○/△/× | |
| 動作 | | | | |
| カメラワーク | | | | |
| 画角・構図 | | | | |
| 光・時間帯 | | | | |
| 尺・テンポ | | | | |
| 禁止事項 | | | | |

- 1 回に直すのは 1 要素だけ
- 生成は確率的。同じプロンプトでも結果は変わる(3 回生成して傾向を見る)
```

- 確認: チェックシートが 2 サービス分埋まった

### STEP 6: 1 要素ずつ直す
ずれた要素を 1 つだけ直して再生成します。カメラワークがずれたら、語彙を替える → 静止から動かす → 尺を短くする、の順で試します。

AI に渡すプロンプト(出力を比べて直す):
```text
同じ設計から作った 2 サービスの出力について、次の表を埋めてください(私が観察した事実を渡します)。

観察: <ここに貼る:A サービスの出力で起きたこと / B サービスの出力で起きたこと>

表の列: 要素(被写体 / 動作 / カメラワーク / 画角 / 光 / 尺 / 禁止事項)、意図どおりか(○ △ ×)、ずれの内容、次に直す 1 か所。

直すのは 1 回につき 1 要素だけにし、カメラワークがずれた場合は「別の語彙に替える」「静止させてから動かす」「尺を短くする」の順で試す案を出してください。
```

- 確認: 直した 1 要素で改善が見えた(または別案に切り替えた)

### STEP 7: 自分のテンプレートとして保存する
うまくいった設計と英語プロンプトを 3 本、サービス別の差分と一緒に保存します。次回はここから始めます。

- 確認: 3 本のプロンプトと差分メモが残った

## 検証
- カメラワークが 1 つだけ指定されている — やり方: 英語プロンプトを読む / 期待結果: dolly / pan / orbit などの語が 1 つだけ入っている
- 禁止事項が入っている — やり方: プロンプト末尾を確認 / 期待結果: No text, no logos などが書かれている
- 2 サービスで同じ設計を試した — やり方: チェックシートを確認 / 期待結果: 同じ 7 要素の行が 2 列分埋まっている
- 1 回に 1 要素だけ直した — やり方: 修正前後のプロンプトを比べる / 期待結果: 差分が 1 要素
- 権利に問題のある素材を使っていない — やり方: 参照画像の出所を確認 / 期待結果: 自分で撮った、または利用条件が明確

## 安全性・秘密情報
- 生成結果は確率的で、どのサービスも意図どおりの動きを保証しない。「必ず」「完璧に」と書かないし、期待もしない
- 実在の人物・ブランド・著作物を指示や参照画像に使わない。顔が写る画像は本人の同意があるものだけ
- 生成した動画を公開するときは、サービスの利用規約(商用利用・クレジット表記)を確認する
- API キーは不要。各サービスの Web UI を使う
- 「<ここに貼る:…>」の形のプレースホルダーは、環境変数など公開されない場所に実際の値を置き、コードやリポジトリに書かない

## 公開手順
- SNS や LP に使う前に、サービスの商用利用条件を確認する
- 動画には AI 生成である旨を書く(媒体の方針に従う)

## よくあるエラー
- カメラが動かず静止画のようになる — 原因: カメラワークの語が入っていない、または弱い("slightly" など) / 対処: 動詞で明示する("The camera slowly dollies in")。Runway / Kling は動きの強度を上げる
- カメラが指示と違う動きをする — 原因: 複数のカメラワークを同時に書いている、または zoom と dolly を混同している / 対処: カメラワークを 1 つに絞る。寄りたいなら dolly in(カメラが前進)、画角を変えたいなら zoom in と書き分ける
- 被写体が途中で別物になる — 原因: 尺が長い、または被写体の説明が曖昧 / 対処: 5 秒に短くし、被写体の特徴(色・形)を 2 つ足す。画像から動画にする
- 画面に文字やロゴが出る — 原因: 禁止事項が無い / 対処: 末尾に No text, no logos, no watermarks を入れる
- 同じプロンプトなのに毎回違う — 原因: 生成は確率的 / 対処: 3 回生成して傾向で判断する。seed を固定できるサービスでは固定する

## 参照した公式仕様
- OpenAI Sora(公式) https://openai.com/sora/
- Google Veo プロンプトガイド https://ai.google.dev/gemini-api/docs/video
- Runway Gen-3 Alpha プロンプトガイド https://help.runwayml.com/hc/en-us/articles/30586818553107
- Kling AI https://klingai.com/

## 受け入れ条件
- 上の検証項目がすべて期待結果どおりになる
- 秘密情報がコード・設定ファイル・公開ページに含まれていない
- スマートフォン幅でも表示が崩れず、キーボードだけで操作できる

参照した公式仕様

更新履歴

2026.10.21
初版
指示書 検証