NotebookLMとは?
NotebookLM(ノートブックエルエム)は、Googleが提供するリサーチ・情報整理に特化したAIツールです。PDFやGoogleドキュメント、Webページ、YouTube動画のURLなど、自分で用意した資料(ソース)を読み込ませると、その内容の範囲内で要約・質問応答・音声解説などを生成できます。汎用的な対話AIと異なり、回答の根拠を自分のソースに限定できる点が特徴です。
2026年7月16日、GoogleはNotebookLMを「Gemini Notebook」へ改称すると公式ブログで発表しました。既存のノートブックや共有リンクは自動リダイレクトで維持され、基本的な使い方は変わりません。公式ヘルプも現在は「Gemini Notebook」の名称で案内されています。本ページでは、広く知られている旧称の「NotebookLM」を主に用いて解説します。
NotebookLMでできること
NotebookLMの中核は、アップロードした資料に基づいて質問に答え、根拠となる箇所を引用付きで示す機能です。加えて、資料の内容を音声・動画・図解・学習教材といった別の形式に変換する機能が充実しています。
主要機能
- ソースに基づく質問応答 — 資料の範囲内で回答を生成し、根拠箇所を引用として示す
- Audio Overview(音声解説) — 資料の内容を2人のAIホストが対話形式で解説する音声を生成する。日本語音声にも対応
- Video Overview(動画概要) — 資料の内容をスライド形式の動画にまとめる
- マインドマップ — 資料の構造を図として可視化する
- フラッシュカード・クイズ — 学習用の一問一答やクイズを自動作成する
- 多様なソース形式 — PDF、Googleドキュメント/スライド、テキスト、Webページ、YouTube動画のURLを取り込める
- コード実行 — 2026年7月の改称以降、ノートブック内でデータ分析用のコードを実行する機能が順次追加されている
日本語で使える?
画面表示、資料のアップロード、チャットでの質問応答、Audio Overviewの生成はいずれも日本語で利用できます。Audio Overviewの日本語音声は2025年4月に追加されており、日本語の資料から日本語のポッドキャスト風音声を作成できます。公式ヘルプセンターにも日本語版があります。
ただし、Audio Overviewの「Interactive(対話)モード」(音声ホストとリアルタイムで会話する機能)は、公式ヘルプの記載では英語のみの提供です。日本語ユーザーが使える範囲には一部制約が残っています。
NotebookLMの料金
NotebookLM単体の有料プランはありません。無料の「Standard」と、Googleの統合AIサブスクリプション(Google AI Plus/Pro/Ultra)または対象のGoogle Workspaceエディションに含まれる上位枠、という構成です(2026年10月1日、Google公式ヘルプおよびプランページで確認)。
各プラン
- Standard(無料) — ノートブック100件、1ノートブックあたりソース50件、チャット1日50回
- Plus(Google AI Plus、月額725円) — ノートブック200件、ソース100件、チャット1日200回
- Pro(Google AI Pro、月額2,900円) — ノートブック500件、ソース300件、チャット1日500回
- Ultra(Google AI Ultra、月額14,500円または32,000円) — ノートブック500件、ソース500〜600件、チャット1日2,500〜5,000回
上限の数値は変更される場合があると公式ヘルプに明記されています。Google AIの各プランにはGeminiアプリの利用枠やクラウドストレージなども含まれるため、NotebookLMだけの価格ではない点に注意してください。
NotebookLMの使い方
- ノートブックを作成 — GoogleアカウントでNotebookLMにアクセスし、新しいノートブックを作成します。
- ソースを追加 — PDF、Googleドキュメント/スライド、テキスト、WebページやYouTube動画のURLを追加します。
- 質問する — チャット欄に質問を入力し、資料に基づく回答と引用元を確認します。
- 別の形式に変換 — Audio Overview、Video Overview、マインドマップ、フラッシュカードなどを生成します。
- 保存・共有 — 生成した音声や要約をダウンロード、またはノートブックを共有します。
NotebookLMの活用例
- 研究・学習 — 論文や専門資料を読み込み、要点を把握する
- 社内ナレッジ — マニュアルや議事録をもとに、質問形式で情報を引き出す
- 音声インプット — 移動中や作業中にAudio Overviewで資料の内容を聞く
- 試験対策・研修 — フラッシュカードやクイズを作成する
- 情報整理 — 複数の資料を横断してマインドマップで構造を整理する
NotebookLMのメリット
- 無料のStandardでも、要約・質問応答・Audio Overviewなど主要機能を試せる
- 回答に出典箇所が示されるため、内容の裏付けを確認しやすい
- Audio Overviewを日本語で生成でき、音声でのインプットに使える
- PDF、Webページ、YouTube動画など多様な情報源を1つのノートブックにまとめられる
- 対象のGoogle Workspaceエディションでは、追加契約なしで上位枠を使える場合がある
NotebookLMの注意点
- 資料を用意しない自由な雑談や汎用的な相談には向いていない
- 無料のStandardはチャットが1日50回までなど、利用回数に上限がある
- Audio OverviewのInteractiveモードは英語のみで、日本語には対応していない
- 個人アカウントでフィードバックを送信すると、そのやり取りが人によるレビューの対象となる場合がある
- 個人向けには公開APIがなく、プログラムからの操作にはNotebookLM Enterpriseの契約が必要
どんな人におすすめ?
- 大量の論文・資料・議事録を読み込んで要点を把握したい研究者・学生
- 社内資料をもとにQ&Aや音声要約を作りたいビジネスパーソン
- 移動中や作業中に資料の内容を音声で聞きたい人
- Google Workspaceを業務で利用している企業・チーム
逆に、資料を用意せずに自由な会話をしたい人や、公開APIで自社サービスに深く組み込みたい個人開発者には不向きです。
FAQ
Q. NotebookLMは無料で使えますか?
A. はい。無料の「Standard」でソースの取り込み、質問応答、Audio Overviewの生成などを利用できます。ノートブック100件、1ノートブックあたりソース50件、チャット1日50回といった上限があり、より多く使う場合はGoogle AI Plus/Pro/Ultra、または対象のGoogle Workspaceエディションが必要です。
Q. Audio Overviewは日本語で聞けますか?
A. 日本語のAudio Overviewを生成できます。ただし、音声ホストとリアルタイムで会話するInteractiveモードは英語のみの提供です。
Q. 「Gemini Notebook」とは別のサービスですか?
A. 同じサービスです。2026年7月16日にNotebookLMからGemini Notebookへ改称されました。既存のノートブックや共有リンクは自動リダイレクトで引き続き利用できます。
Q. 仕事や商用目的で使えますか?
A. Googleの利用規約では、サービスで生成したオリジナルコンテンツについてGoogleは所有権を主張しないとされています。組織で利用する場合は、アップロード内容が人によるレビューやモデル学習に使われないGoogle Workspaceの対象エディション、またはNotebookLM Enterpriseが用意されています。
Q. APIはありますか?
A. 個人向けのNotebookLMには公開APIがありません。Google Cloud上で別契約となるNotebookLM Enterpriseでは、ノートブックの作成やソースの追加をREST APIで操作できます。
