「あなた名義の口座が犯罪に使われています」
「あなたに逮捕状が出ています」
突然こんな電話がかかってきたら、冷静でいられる人は多くないでしょう。
いま被害が深刻化しているのが、警察官などを装って不安をあおり、 現金や資産をだまし取る「ニセ警察詐欺」です。
SNS、ビデオ通話、偽の警察手帳、偽の逮捕状まで使い、 本物の警察だと思わせる手口が確認されています。
- 「逮捕状が出ている」「口座が犯罪に使われた」は典型的な不安あおり
- LINEやSNS、ビデオ通話へ誘導されたら要注意
- 警察手帳や逮捕状の画像を見せられても信用しない
- 送金・資産提出・口座情報の入力はしない
- 一度電話を切り、自分で公式窓口へ確認する
警察庁が2026年9月4日に公表した7月末時点の暫定値では、 ニセ警察詐欺の認知件数は5,422件、 被害額は617.1億円。
件数は前年同期比で6.4%減少している一方、 被害額は25.7%増加しています。
ニセ警察詐欺とは?
ニセ警察詐欺とは、犯人が警察官などを名乗って被害者を不安にさせ、 現金や資産をだまし取る詐欺です。
たとえば、次のような言葉が使われます。
- 「あなたの口座が犯罪に使われています」
- 「あなたの携帯電話が不正契約されています」
- 「あなたは捜査対象になっています」
- 「あなたに逮捕状が出ています」
警察庁は2026年から、被害が急増している 「ニセ警察詐欺」を特殊詐欺の独立した手口として位置づけています。
本物の警察官は、電話で突然「あなたは捜査対象です」と伝えたり、 メッセージアプリで連絡したり、 警察手帳や逮捕状の画像を送ったり、 個人のスマートフォンへ突然ビデオ電話をしたりすることはありません。
被害額は2026年7月末で617.1億円
警察庁によると、2026年7月末までのニセ警察詐欺は 5,422件、被害額617.1億円となっています。
数万円程度で終わるとは限りません。 被害者の預金や資産状況を聞き出し、 数百万円から数千万円規模の被害につながる可能性があります。
これが出たら危険。6つのサイン
- 「逮捕状が出ている」と言われる
- LINEやSNSへ移動するよう言われる
- ビデオ通話を求められる
- 資産や口座情報を聞かれる
- 送金や金地金の提出を求められる
- 「誰にも話すな」と口止めされる
「逮捕状が出ている」と言われる
強い不安を与え、冷静な判断を失わせるための言葉です。 犯人は「今すぐ対応しないと逮捕される」などと急がせることがあります。
LINE・SNSへ誘導される
電話からLINEなどのメッセージアプリへ移動し、 やり取りを続けるケースが確認されています。
ビデオ通話で「警察官」が出てくる
制服、警察手帳、背景、書類などを見せることで、 「本物らしさ」を演出します。
しかし、画面に警察官のような人物が映っているからといって、 本物とは限りません。
「資産を確認する」と言われる
口座残高、保有資産、ネットバンキング、 暗証番号や認証コードなどを聞かれた場合は要注意です。
送金や金地金を求められる
2026年には、 「身の潔白を証明するために資産を提出する必要がある」などと説明し、 金塊やインゴットなどの金地金をだまし取る事案も確認されています。
「誰にも話すな」と言われる
犯人は、 「捜査情報だから家族にも言ってはいけない」 などと伝え、被害者を孤立させようとします。
家族や身近な人、警察へ相談してください。
ニセ警察詐欺はこうやって進む
ニセ警察詐欺は、最初から「お金を振り込んでください」と始まるとは限りません。
少しずつ不安を強めながら、 被害者を犯人の指示に従わせていきます。
-
突然電話が来る
通信会社や警察などを名乗ります。 -
不安をあおる
「口座が犯罪に使われた」「逮捕状が出ている」などと伝えます。 -
SNS・ビデオ通話へ移動
偽の警察手帳や逮捕状を見せ、本物だと思わせます。 -
送金・資産提出を要求
現金、口座情報、金地金などを要求します。
「資産を確認する」「潔白を証明する」などと言われても送金しないでください。
電話が来たら、まず何をすればいい?
最も重要なのは、 相手から教えられた番号へ折り返さないことです。
- 警察相談専用電話:#9110
- 緊急性がある場合:110
- 消費者ホットライン:188
すでにお金を振り込んでしまった場合や、 口座・カード情報、暗証番号、認証コードなどを伝えてしまった場合は、 時間を置かず警察や金融機関へ相談してください。
AI時代の詐欺は、さらに見分けにくくなる
現在は、文章だけでなく、画像・音声・動画もAIで生成できます。
そのため、
- 「文章が自然だから本物」
- 「顔が映っているから本物」
- 「声が本人らしいから本物」
といった判断だけでは、 相手が本物かどうかを見分けることが難しくなっていきます。
大切なのは、 見た目ではなく、連絡経路と要求内容を確認することです。
OmochiX Shieldを開発中
OmochiXでは現在、 怪しいSMS・URL・メッセージ・画像などを確認するための 「OmochiX Shield」を開発しています。
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まとめ
ニセ警察詐欺は、 単純に警察を名乗って電話をするだけの詐欺ではありません。
偽の警察手帳、実名入りの偽逮捕状、 SNS、ビデオ通話、口止め、資産調査などを組み合わせ、 本物の捜査だと思わせる手口が確認されています。
この行動を覚えておいてください。