「Slackの次」をAI前提で作るAndo。
人間とAIエージェントが同じチャンネルで働く時代へ
AIを呼び出すBotではなく、 チームの会話を理解し、 必要な時には自分から参加する「同僚」として扱う。 Andoが人間+AI前提の新しい仕事空間を作ろうとしています。
Andoとは?
Andoは、 人間だけが会話するチャットツールに AI Botを後から追加したサービスではありません。
最初から 人間とAIエージェントの両方が チームメンバーとして存在する ことを前提に設計されています。
見た目や基本操作は SlackやMicrosoft Teamsのような チームメッセージングに近い一方、 AIエージェントを 「外部アプリ」ではなく 「ワークスペースの参加者」として扱う点が大きな違いです。
AIエージェントにも「席」を与える
Andoでは、 エージェントが単発の依頼を受けて 結果だけ返すのではなく、 チーム内の会話や仕事の流れそのものへ参加します。
Andoの公式説明では、 エージェントが会話、意思決定、ファイル、 ツールなどのコンテキストを共有できるため、 直前に送られた一つのメッセージだけではなく、 「なぜこの仕事をしているのか」 まで理解しやすい設計になっています。
チャンネル・DM・グループ会話へ参加
Andoには、 一般的なチームチャットで使われる コミュニケーション機能が用意されています。
AIは「呼ばれるまで待つBot」ではない
Andoの特徴の一つが、 AIエージェントが 自発的に会話へ参加できる ことです。
公式サイトでは、 エージェントが 自分に役立つ情報があると判断した場合、 会話やスレッドへ自ら参加できると説明しています。
TechCrunchの取材では、 別々のチャンネルで 同じ問題について議論されていることをAIが見つけ、 関係者をグループ会話へ集め、 背景を説明して判断案まで提示した例も紹介されています。
CodexやClaudeなど既存エージェントを持ち込める
Ando自体が 一つのAIモデルだけへユーザーを囲い込む設計ではありません。
公式サイトでは、 既存のクラウド/CLIエージェントを Andoへ追加できるとしています。
公開時の発表でも、 CodexやClaudeなど、 チームがすでに利用しているエージェントを Andoへ持ち込める agent-agnostic な設計が強調されています。
ただしAndoは「エージェント構築基盤」ではない
Microsoft Foundry・Dataikuとの違い
直近のAIエージェント市場を見ると、 役割ごとに基盤が分かれ始めています。
2,000万ドルを調達
Andoは公開と同時に、 2,000万ドル の資金調達も発表しました。
出資者には Accel、 Index Ventures、 Emergence Capitalなどが含まれています。
AndoはSara Du氏が創業したスタートアップで、 ソフトウェア、金融、不動産などのチームで すでに利用されていると説明しています。
なぜ「SlackにAIを追加」ではダメなのか
SlackやMicrosoft Teamsも、 すでにAI機能やエージェント連携を強化しています。
Andoが違うのは、 既存の人間向けチャットへ AIを後付けするのではなく、 AIエージェントが最初から存在する前提で コミュニケーション構造を設計している 点です。
エージェントに必要な コンテキスト、 メモリ、 ツール、 権限を、 チームのコミュニケーションそのものと 結びつけようとしています。
OmochiX視点:AIの「職場」が必要になる
AIエージェントが一人だけなら、 ChatGPTやClaudeへ仕事を依頼するだけでも 十分かもしれません。
しかし会社の中に 営業AI、 リサーチAI、 開発AI、 経理AI、 カスタマーサポートAIが増えていくと、 問題は 「どこで一緒に仕事をするのか」 になります。
人間の会社にはSlackやTeamsがあります。
同じように、 人間とAIエージェントが 会話し、 情報を共有し、 作業を引き継ぎ、 判断が必要な時に人間へ戻すための 「職場」が必要になります。
Andoが狙っているのは、 チャットアプリ市場というより、 Human × AI Agent の仕事を調整するOS に近いポジションかもしれません。
今後の企業AIでは、 「どのAIモデルを使うか」だけではなく、 人間と複数のAIをどう組織として動かすか が重要になっていきそうです。
まとめ
Andoは2026年9月24日、 人間とAIエージェントが 同じワークスペースで働く agent-native messaging platformとして ステルスから正式公開されました。
チャンネル、DM、グループ会話、 ライブ会話などを備え、 AIエージェントにも 専用ID、権限、共有コンテキストを与えます。
また、 CodexやClaudeなど 外部の既存AIエージェントを持ち込める agent-agnosticな設計も特徴です。
AIエージェントが単なるBotではなく、 人間と同じチームの中で 会話し、仕事を引き継ぐ存在 になるなら、 Andoのような「AI前提の仕事場」は 新しいソフトウェアカテゴリーになる可能性があります。
あわせて読みたい
一次情報
Ando公式発表・2026年9月24日
エージェントのコンテキスト、 メモリ、ツール、プロアクティブ参加、 Bring Your Own Agentsなどの製品情報。