OmochiXを検索

Esc で閉じる

AIニュース

Runway Agent 2.0とは?AIが広告・動画制作をどこまで進めるのか

Runwayが2026年6月25日に発表したAgent 2.0を解説します。広告データの分析から企画、動画・広告素材の生成、人による修正までの流れを整理します。

OmochiX 公開 更新 約10分で読めます
Runway Agent 2.0による広告と動画制作フローを表した記事アイキャッチ

Runwayは2026年6月25日、クリエイティブ制作を会話で進める「Agent 2.0」を発表しました。今回の更新は、動画を1本生成して終わる機能ではなく、広告の実績や商品の情報を読み取り、次に作るべき案を考え、複数の素材まで制作する流れをマーケティング業務へ広げたものです。

ただし、「制作が完全に自動化された」という意味ではありません。利用者が目的や素材、実績データを渡し、Agentの質問や提案を確認しながら方向を決め、生成後も会話や編集画面で調整する設計です。どこまで任せられ、どこで人の判断が必要なのかを公式情報から整理します。

Runway Agent 2.0とは?

Agent 2.0は、2026年5月13日に発表されたRunway Agentをマーケティング用途へ強化した体験です。最初のRunway Agentは、作りたい内容を文章で伝えると、企画の核、物語の流れ、映像の方向性を提案し、複数の場面、ナレーション、会話、音楽を組み合わせた動画を制作する機能として登場しました。

Agent 2.0では、運用中の広告キャンペーン、近日発売する商品、狙いたい顧客層などを渡すと、内容を分析し、必要な質問をしながら制作を進めます。Runwayは、ブランド、広告運用、SNS、商品マーケティングの担当者を主な対象として挙げています。全ユーザーが利用できますが、使える生成Modelや生成量は契約Planの条件に左右されます。

何ができるようになった?

Agent 2.0の特徴は、入力できる材料と出力までの工程が広がったことです。

  • 商品、対象顧客、制作途中のキャンペーンを基に企画案を考える
  • 広告の切り口や商品の位置づけを整理する
  • 広告素材とMeta、YouTube、TikTok、Googleの実績指標を分析する
  • 分析を基に次のテスト広告を作成する
  • 1週間分のSNS投稿と配信先別のバリエーションを作成する
  • 9:16、16:9、1:1など、配信先に合わせた形式へ展開する
  • Copyを地域向けに調整し、Visualを差し替える

開発記事では、広告結果のPDFを分析し、新しい戦略や制作指示書を提案して広告素材を作る例も示されています。

広告配信サービスへ自動接続し、実績を常時学習してキャンペーンを自動運用する機能は、現時点では「今後」の構想です。現状は、利用者が素材や数値を持ち込み、会話で分析と制作を進めます。

AI Agentは制作をどこまで進められる?

Runway Agentは、単一のClipを生成するだけではありません。公式情報では、Video clip、Audio、Imageを1つのTimelineへまとめ、完成形に近い複数Sceneの動画を作れると説明されています。

大まかな流れは次のとおりです。

  1. 作りたい動画やキャンペーンの目的を文章で伝える
  2. 必要に応じて参考画像、広告素材、実績データ、制作指示書を渡す
  3. Agentが質問し、企画の核や物語の構成、訴求案を提案する
  4. 利用者が会話とVisual候補を見ながら方向を修正する
  5. Agentが動画やキャンペーン素材、形式別のバリエーションを生成する
  6. 利用者がTimeline editorや会話で最終調整する

Runwayは、Agentが目的に応じて異なるModelの特性を使い分けると説明しています。一方、内部で選ばれたModelや各工程を固定できる範囲は、公開情報だけでは確認できません。

人の役割は残ります。提示された画像を採用・破棄し、Chatで別方向を試し、動画生成後はTimeline editorで最終調整できます。人の目的と判断を反映しながら実行を支援する構造です。

動画・広告制作ではどう使える?

公式に挙げられている用途には、季節向けコンテンツ、ブランド動画、キャンペーン素材、運用型広告、SNS投稿、商品の位置づけがあります。

たとえばPerformance marketingでは、現在の広告素材と指標を入力し、反応の良い要素を分析して次のテスト案を作れます。Social marketingでは、前週のEngagement dataを参考に次週の投稿案を作り、Reels、Stories、YouTube、Feed向けの比率へ展開できます。

商品紹介では、商品情報や参考画像を基に訴求角度を相談しながらキャンペーン素材を作れます。ただし、商品情報、価格、効能、ブランドガイドライン、字幕、人物表現は、人が事実と権利を確認する必要があります。広告配信サービスへの直接接続と自動配信は将来構想であり、現在の機能ではありません。

従来の動画生成AIと何が違う?

従来型の生成画面では、PromptやReference imageを渡し、1つのClipや画像を出力することが中心です。Agent 2.0は、その前後にある「何を作るか」「なぜその案にするか」「どの形式へ展開するか」まで会話の対象にします。

違いは性能の優劣ではなくWorkflowの範囲です。単体Modelは特定の生成を細かく制御する用途、Agentは複数の素材と工程を組み合わせる用途を担います。

なお、Runway APIではGen-4.5、Aleph 2.0、Seedance 2.0などのModelや、広告画像を別言語向けに調整するAd Localization Recipeが提供されています。一方、Agent 2.0そのものをAPIから呼び出す仕様は、2026年8月12日時点の公式API Documentationでは確認できませんでした。

仕事ではどう使えそう?

ここからは、公式機能を踏まえたOmochiX編集部の見解です。

Agent 2.0は、最終成果物を無確認で公開する仕組みより、企画と試作の往復を短くする「制作パートナー」として使うのが現実的です。

SNS担当者なら、過去投稿の数値とBrand素材を渡し、次週分の叩き台を複数作る。広告担当者なら、反応の違う訴求案を展開し、入稿前に事実・Brand・権利を確認する。商品担当者なら、1つの説明から縦型・横型・正方形の案を比較するといった使い方が考えられます。

価値が出やすいのは、複数案を作り、比較し、改善する場面でしょう。厳密な法務審査、実在人物の表現、細かな演出、商品の正確な再現が必要な仕事では、人の確認と専門的な編集を省けません。何を評価し公開するかを決める役割は人に残ります。

料金・Credits・API

Runwayの制作画面で使うCreditsと、開発者向けRunway APIのCreditsは別に管理されます。料金や残量を確認するときは、どちらの利用分かを分けてください。

2026年8月12日時点のRunway公式Pricingでは、Freeは月額0ドルで初回125 Credits、Standardは月額15ドルで625 Credits、Proは月額35ドルで2,250 Credits、Maxは月額95ドルで9,500 Creditsと案内されています。年払いには割引価格があります。価格とCreditsは変更される可能性があるため、公開直前にも公式Pricingを再確認してください。

Creditsは画像、動画、音声の生成に使われ、消費量はModel、長さ、解像度で変わります。たとえばGen-4.5は動画1秒につき12 Creditsです。

Agent 2.0は全ユーザー向けですが、Agent内の各操作が何Creditsを消費するかをまとめた固有の料金表は確認できませんでした。公開前に実アカウントで消費表示を確認する必要があります。

APIでは個別の生成ModelやRecipeが提供されていますが、Agent 2.0のAPI提供は要確認です。

商用利用と権利で注意すること

Runway公式Helpは、Runwayで作成したContentを商用利用でき、RunwayへのCredit表記も必須ではないと説明しています。利用規約では、Runwayは利用者のInputやOutputの所有権を主張せず、規約を守る限りOutputの商用利用を制限しないとしています。

一方、第三者の著作権、商標、肖像権などが自動的に処理されるわけではありません。利用者はBrand素材、人物画像、音声、音楽などを使う権利や許可を持つ必要があります。Usage Policyも、他人の画像・動画・音声の無断使用、知的財産権を侵害するContent、存命ArtistのStyleを狙う試みなどを禁止しています。

また、利用規約では入力と出力がModelなどの改善に使われ得る旨が記載されています。未公開キャンペーンや機密情報を入力する前に、所属組織の方針、アカウント設定、最新の利用規約を確認してください。

本記事は一般的な公式情報の整理であり、法律判断ではありません。広告へ使う場合は、地域ごとの法令、媒体審査、表示義務、素材の許諾を個別に確認してください。

どんな人に向いている?

Agent 2.0は、次のような人に検討しやすい機能です。

  • 少人数で広告やSocial contentを継続制作する担当者
  • 既存広告の実績から次のテスト案を作りたい人
  • 1つの企画を複数の画面比率や地域向けに展開したい人
  • 動画制作の専門用語に詳しくなく、会話で方向を固めたい人
  • 完成前の案を短時間で可視化し、Teamで検討したい人

生成工程を細かく固定したい場合や、厳密な商品・人物表現が必要な場合は、Agentだけで完結させず、個別Model、編集Tool、人によるProductionを組み合わせる判断が必要です。

まとめ

Runway Agent 2.0は、広告や動画を単発で生成するだけでなく、実績データや制作指示書を読み、企画を提案し、複数の広告素材を作り、人が会話と編集画面で修正する流れを1つにつなげた機能です。

2026年8月12日時点で、広告配信サービスへの直接接続やキャンペーンの完全自動運用は今後の構想です。Agent 2.0固有のCredit消費、Agent API、日本固有の利用条件も確認が必要です。

OmochiXでは今後、実際の広告データを使わない安全な検証素材で、企画から複数形式の動画制作までの操作、Credit消費、人が直すべき工程を確認していきます。

出典

AIリサーチでCreative briefを整理する方法

人が確認しながらAgentへ仕事を任せる流れ

NEXT STEP

次に知りたいAI情報へ。

自分に合うAIツールを探す 最新のAIニュースをもっと見る

OmochiXをフォロー

最新のAIニュースや活用情報をSNSでも配信しています。